VCファミコンウォーズ

 だいぶやったので、戦術のまとめてみる。ただし、首都占領は少し分かりづらいので部隊全滅に絞って解説します。


基本的な考え方
 相手が生産した部隊を全滅させる=相手が使用した総軍事費に等しいだけの被害を与える(燃料・弾薬分で誤差あり)
 そこで、いかに相手の総軍事費を抑えつつ、被害額を大きくするかが大事になってくる。

序盤の考え方
 序盤では主に3つのポイントを抑えて戦略を練ることになる、その3つとは、1占領、2占領妨害、3拠点確保、である。
 まず、1と2だが、基本的にはこちらとあいての初期収入をみてどちらに力を入れるかを決めることになる。こちらの初期収入が大きければ占領妨害を優先するべきだし、逆に相手の初期収入が大きければ占領を優先してゆく。同じぐらいの収入の場合は、広めのマップなら占領、狭めのマップなら占領妨害を優先した方が良い。
 占領妨害に歩兵が必要なければ、歩兵は最前線のやや後ろから占領して収入を増やし、途中まで歩兵を運んだ装甲輸送車や輸送ヘリで占領妨害を行うと良い。
 3の拠点確保は陸上部隊だけのマップでは考えなくて良い。要するに空港や港の確保である。特に空港の確保は重要であり、相手にうかつに空港を確保させることにより、収入以上に不利になることも多い。むしろ、最終ステージ以外は空港と港は敵に占領された記憶が無い。
 序盤の動きでかなりの部分が決まってしまう上、序盤は動きが読みやすく計画が立てやすいので、とにかくここをきっちり押さえることが重要。


中盤の考え方
 中盤では一度固まった戦線を押し上げて占領地域を広げてゆくことになる。この時重要なのは、いかにこちらの被害を抑えつつ、相手に効率良く被害を与えるか、この1点に尽きる。早く攻略したいからと言って闇雲に突っ込んでも駄目であり、とにかく丁寧に戦線を維持してアドバンテージを確保することを考える。その方法は大きく4つ。
 その4つとは、1間接攻撃を利用する、2相性の良いユニットで攻撃する、3安価なユニットで高価なユニットを攻撃する、4隙を突いて都市を占領する、である。
 まずは1と2を実現したいが、ここで前に書いた闇雲に突っ込むのはNGという話が出てくる。前進してゆくと、間接砲の援護を十分受けられなくなるし、例えば安易に装甲輸送車で歩兵を攻撃した結果、戦車Bの反撃を受けては意味が無い。さらには戦線が破られて自走砲が敵の攻撃にさらされてしまっては最悪である。別に敵の基地の近くで攻撃しようが、遠くで攻撃しようが、被害を与えれば良いのだから、無理に戦線を押し上げるよりは、こちらの被害を抑えて相手に被害を与えることを第一に考えた方がよい。
 そして、1、2が難しいときはまず3を実践する。要するに戦闘工兵や輸送ヘリを中心に攻めるのである。間接砲の援護が無くても、戦闘工兵は簡単には被害額で負けることは無い。山に配置されていれば、相性の悪い装甲輸送車に対しても五分ぐらいに持ち込めるほどである。輸送ヘリも、高射砲以外なら問題無く、高射砲には随伴の戦闘工兵が被害を与えられる。
 そして最後に4だが、これもむやみに占領を狙えばよいわけではなく、確実に取れるタイミングを見計らって仕掛けることが重要(間接砲狙いの囮作戦は別)。歩兵は安いが、輸送速度の問題で無駄が許されないケースもある。相手の装甲輸送車などが押し寄せている間は囮ユニットを小出しにしておいて、圧力が弱まった瞬間を逃さずに一気に占領を進めよう。複数拠点を同時に攻めるのも有効で、相手は手が回らなくなり、何箇所かは占領できるケースが多い。例えば戦闘工兵で占領するときに、1箇所だけなら装甲輸送車で処理されてしまうが、2箇所同時なら相手は戦車Bも使わざるをえず、その結果相手の部隊に被害が大きくなる、といったことも考えられる。
 1〜4に共通して言えることとして、とにかく緩急つけた攻めが有効である。攻めるときは一気に攻めないと、敵の間接砲の被害は増える一方だし、一気に押し込むと相手の身動きが取りづらくなる結果、相手の反撃で相性が良い組み合わせを取られづらくなる。また、占領もとにかく複数拠点を同時に攻めることがセオリーなので、結局は守って部隊を溜めて、一気に攻めるのが良いということになるだろう。


終盤の考え方
 終盤はこちらの火力の最大化を考えることになる。その際に重要なことは、相手を押し込みすぎないということだ。
 相手を押し込みすぎると、相性の良い組み合わせを取りづらくなるし、とにかく敵基地のすぐそばまでユニットを運ばないと攻撃できないわけだから、生産してから攻撃に移るまでに時間がかかってしまう。もちろん、自走砲を使用している場合は、押し込まざる得ない場合も多いが、少なくとも爆撃機メインの攻めならば、相手を基地周辺に押し込むメリットは薄く、むしろ相手をおびき出して撃破すると同時に、手薄になった工場を味方ユニットで塞ぐほうが良い。
 また、敵を攻撃する際はとにかく無抵抗のユニットから殴った方が良い。これはいつも言えることだが、終盤は特に必要な考え方になる。
 補給車も最終的には潰さなければならないユニットなので、下手に戦車を攻撃して部隊を減らす前に、先に補給車を攻撃しておいた方が良い場合も多い。また、ユニット数が残り少数の部隊を潰すよりは、多く残っている部隊を攻撃する。これは序盤〜中盤とは逆の考え方になり、序盤〜中盤は残り少ない部隊を潰した方が彼我の被害額差が広がるのだが、終盤では少数の部隊を潰すのは火力の無駄遣いなので、ユニット数が多い部隊を狙った方がよい。特に10機の部隊が最終ターンに落としきれずに1日無駄にするケースは頻繁にあることなので気をつける。