ウロボロス(Ou)

 ICで初登場のウロボロスは面倒な能力を揃えており、妨害を中心に便利な能力を持つ。万象の虹、否定のひと触れ、レゲネイドディゾルバーでエグザイルのような立ち回りが可能で、防御能力の雲散霧消や回復能力の再生の王錫も強力。また、千変万化の影や無形の影もかなり便利な能力(千変万化の影を持っていたら、必ず衝動判定より先に意志を指定して使用する立ち回りを心がけると良い)。
 特に無形の影はの性能は壊れと言っても過言ではなく、全てのメジャーアクションの判定を精神で行いつつ、コンセントレイトを乗せられるというのは、天性のひらめきの上位互換と言える。戦闘中しか使えないとかのエラッタが必要な気がする。
 ただし、原初の〜系統は侵蝕率が非常に厳しく、よっぽどよく考えない限りはマイナスになることが多い。まあ、ピュアウロボロスで、飢えた影+原初の黒:オーバードーズ+永劫進化+原初の紫:マシラのごとく+原初の赤:スターダストレイン、の固定値90越えでシーン攻撃はロマン。侵蝕率が基本+9で使ったら+25とかバカすぎるけど。フルスクラッチだとぎりぎり初期キャラで実現出来てしまうという……
 ダメージを与えた時系統の能力も、非常に使い勝手が悪く、どうしても使いたいなら自動触手や蒼い悪魔と組み合わせる必要があるが、そこまでするほどの恩恵が得られるかどうかは微妙なところ。
 非常にピュア向けなのにピュアの能力が弱めなのもマイナスポイント。まあ、これで強かったらバランス破壊だが。
 火力はどうかと見てみると、上記の原初シリーズはネタとしても、極光螺旋の性能が高く、これ一つで当面の火力に不安は無い。タイミングはマイナーで、メジャーでのシンドロームの指定も無く、非常に優秀。ガード不能や装甲無視は無いものの、そこはクロスブリードや原初の〜 で補えるので、どうにでもなるはず。
 こうして見ると、特色となる能力は微妙なものの、総じて性能が高いシンドロームだと思われる。