四日間の奇蹟と言う本を読んでみました。

 何でもこの本、映画化されるらしいですね。なんか、癒しと感動のファンタジーという煽り文句がついてます。ファンタジー? このミステリーがすごい大賞の作品なのでは? という疑問はとりあえず置いておくことにしましょう。以後この本を読んで無い人には分かりづらい話。
 で、感想。ぶっちゃけ奇蹟要らない。表現自体かなり完成度が高いし、キャラクターの人物像も個人的に好きなこともあって非常に読みやすい作品ではあったのだけど、これって奇蹟が発生する必要あったの? と、問いかけたくなる。むしろ、このキャラクターたちなら奇蹟なんか起こらなくても、いずれは乗り越えていけた問題なのではないかと思うわけだ。それを奇蹟と呼ばれるような現象を起こしてかき回して、確かに急激な変化は起きるけど、その過程で1つの命が失われてしまう。なんか、納得いかない。奇蹟は自分の力で起こしてこそ価値がある…… っていうのはライトノベルの読みすぎかも知れないけど、なんにせよ奇蹟が無くても良い所に奇蹟が起きると陳腐化してしまうような気がしてやですね。それにしても映画化か…… 千織役の役者は大変だろうなぁ……