工作の話

 工作作業で気をつけないといけないことは何だろう? とか、考えてみました。普段は無意識にやっていることだけど、いざ人に伝えようとすると結構困ったり。
 まあ、大切なのは、手を動かすことと、頭を使うこと、それに集中力を保つこと…… って、何するにも大切な気はしますけど。
 まず、手を動かすこと。これは要するに、やってみなくちゃ何も始まらないってことです。もちろん、貴重な材料を使用する場合は、いきなり作業はもってのほかですが、他の安い材料での試作などは、下手に頭を悩ますよりもよっぽど有効だったりします。何はともあれ、手を動かさないことには作業は進まないんだから、手を動かせと。
 次に頭を使うこと。特に想像力。作品の完成形を思い浮かべるのは当然として、他にも、道具の使い方、材料の組み合わせ方、そして使った物の片づけ方。とにかく何をするにも、こうしたら(しなかったら)どうなるのか? を考えつつ動くことが重要。要するに先の先を読むってこと。
 んで、最後に集中力を保つこと。一箇所どんなに完成度が高くても、他に完成度の低いところがあったら、全体の完成度はどうしても低いほうに影響されちゃうから、常に一定のクオリティを保ち続けることが重要。疲れたからいい加減な作業をしたのでは、それまでやってきた必死の作業を全部台無しにしてしまいます。とにかく、一度こだわったら最後まで責任を持ってこだわること。逆に手を抜くのなら全体を通して効率よく手を抜くこと。これが重要。
 で、3つ書きましたけど、これらは当然僕自身の課題でもあります。今回はどうも2と3に関して自分では不満かなぁ。後輩の企画に手を出しておいて、自分の直接関わる企画じゃないから全力が出せないってのも酷い話ですが、全力を出せば出すほど自分の作品に他人が加えることを嫌ってしまうのが僕の悪い癖。それじゃあ、後輩は育ちません。だから、今回はこれくらいで妥協で良かったのかなぁ? ぜんぜん分からないや。