他人の日記から
mokuの日記のブラジル人射殺の話を見ていて、“パラノイア”というTRPGを思い出した。これ、アメリカ社会を思いっきり皮肉った内容のTRPGで、プレイヤーはトラブルシューターという職業のキャラクターになって、社会を管理するコンピューター(ゲーム内ではTheコンピューター様、と呼ばれる)に奉仕するんだけど、奉仕の内容はコミでミュータントな反逆者の排除。コミってのは当然社会主義者のことなんだけど、プレイヤーキャラはそもそも社会主義とは何か、ということを知らないと言うことになっていて、実はその知識があるだけでも反逆行為になったりする。しかしそもそも、プレイヤーキャラは全員がミュータントと呼ばれる特殊能力を持った反逆者で、それぞれがなにかの秘密組織に属していたりして…… とかいうとてつもない設定。さらにはこの世界、全員クローンを7体分持っていて、死ぬと次のクローンが出てくる。プレイヤーキャラクターの平均死亡率が100%を遥かに超えるゲームなんて、このゲームぐらいなのでは?(ちなみに死亡率がジャスト100%のゲームに、GURPSブシドーブレードとかいう同人ゲーがあったような……) そして死因はたいていプレイヤー同士の射殺。“撃て、それから尋問せよ”というフレーズが表すように、この世界の基本法則は死人に口無し。なにかまずいことが起きたら、手近な奴(大抵は他のプレイヤーキャラクター)を殺して、そいつのせいにする。これが基本。まったく、仲が良い仲間でやらなかったら、すぐにリアルファイトになりそうなTRPGである。